明治の時代からグローバルな視点を持っていた
世界中の博覧会や展覧会で養殖真珠をプロモーション
幸吉は、真珠の養殖を成功させた1893年(明治26年)から既に海外でのマーケットを視野に入れた活動を展開しています。特に博覧会や展覧会には積極的に出品を行ないました。1893年のアメリカで開催された「コロンブス万国博」ではアコヤ貝標本や天然真珠を展示し、1937年開催の「パリ万国博」では、新鮮な創意を取り入れた帯留「矢車」を出品。1939年の「ニューヨーク万国博」には真珠を使い「自由の鐘」を製作し展示しています。これらの活動は、国際親善を基調とした幸吉の民間外交を示すものとして内外で高い評価を受けています。幸吉は、真珠を使用した豪華な作品を世界各国の万国博覧会へ出品し、養殖真珠の美しさを広めることに努め、世界中で「御木本の真珠」が広く知れ渡るようになりました。
上:多品種兼用機能の帯留「矢車」(ミキモト真珠島所蔵)。70年の時を経て2007年にパリ「パール展」に出品。
下:2007年日本初の「ティアラ展」に出品した新作ティアラ「Tales of Flowers」