世界で初めて真珠養殖に成功した日本人
半円真珠の養殖に成功
御木本幸吉が、妻うめと家族の支えにより苦難の末に真珠の養殖に成功したのは、1893年(明治26年)のことでした。きっかけは、当時乱獲されて減少していたアコヤ貝の保護と増殖で、さらにアコヤ貝を使った真珠の養殖を決意します。開始当初から実験は試行錯誤の連続で、何年もの歳月を費やしましたが、周囲の目は非常
に厳しく、家族だけが幸吉の実験を見守っていました。相次ぐ赤潮の被害や資金難を乗り越え、鳥羽の相島(おじま、現:ミキモト真珠島)で遂に真珠の養殖に成功します。世界で初めて人の力によって真珠貝から真珠を作り出した瞬間でした。この成功こそ、その後のミキモトの礎といえるでしょう。
赤潮
「待望のとき」伊勢正義作
ミキモト真珠島所蔵 真珠発明85周年を記念して制作された油絵。
幸吉とその妻うめが描かれています。