品質へのこだわり
幸吉が成功させた養殖真珠は、着実に輸出量が増え、ひとつの産業として成り立つ程になりました。しかし、参入業者の増加により日本の評価を高めてきた真珠の名を傷つける粗悪真珠が出回り始めます。そこで幸吉は「最近は悪い真珠を輸出する者が出るので、やむを得ずこうして焼くのです。まやかしものが出なくなれば、日本の真珠は世界中の婦人の首を飾ることになるでしょう。」と言って粗悪真珠の排除と真珠の品質維持に力を注ぎました。ミキモトパールの優雅で気品に満ちた輝きは、幸吉の品質重視の考えに基づいたものといえます。ミキモトではこれからも、真珠のオリジネーターとして、幸吉の教えをかたくなに守り、高品質な真珠とは何たるかを世界に発信し続けることになるでしょう。
下:真珠の色や光沢を選別してネックレスに組上げる様子。
上:幸吉が力を注いだ高品質な真珠がさらに選別され、統一感のある美しいネックレスとして完成します。